取材をしていると、基本的に大小のカメラを携行します。きちんとした写真を撮るための大型の一眼レフカメラと、簡単に直ぐに撮影できるコンパクトカメラです。特に、コンパクトカメラだけ持っていくと、相手からなめられてしまうことが多いので、その取材には必要がないと分かっていても、大型の一眼レフカメラと三脚はいつも持っていきました。
さてさて、本題の「カメラはなぜ、黒系の色が多いのか?」です。特に大型の一眼レフカメラについては、昔のフィルムカメラも、現在のデジタルカメラでも概ねカメラボディーは黒となっています。
本体が「黒」の理由は、実は「被写体のため」です。
つまり、光の反射を防いでいます。カメラに当たった光が、反射して被写体やレンズまわりの障害となるような現象を防ぐためです。特に、大型カメラで接写などをするときには、光の微妙な差し込みには神経を使います。
当然、こうした流れもあって、こだわっているカメラマンは服装にも気を使っています。毎回、真っ黒な礼服とまでは言いませんが、白っぽい服装を避けている人は多いです。私自身は、光の差し込みと言えば、逆光か順光か程度しか気にしませんでしたが、プロカメラマンが同行したときなどは、そのこだわりの強さ、プロ魂を感じました。
何においてもそうですが、こだわりを持って仕事を進めている人って「素敵」です。