一般的には「ずる」はダメな行為とされている。しかし…
一般論として、子供へのしつけ、学校などの教育現場では、「ずる」とは、「ダメ・許されない」行為として指導されています。これに異論を唱える人は、まずいないでしょう。
もちろん「ずる」とは、合法的な手段で行う行為が前提であって、これを逸脱した場合は、もはや「ずる」ではなく「犯罪」です。
面白いことに、「ずる」については、成功している社長に共通の価値観があります。
多くの社長を取材し、なかでも抜きんでて成功している社長は「異口同音」に、「ずるい。と言われるくらいでなければ成功しない」と体験談を語ります。
そこで、この「ずる」について、NETTAなりの考えを述べてみたいと思います。
「ずる」は「勝つ・成功する」ための必須要件ではない
しつけや、教育やモラルに関する分野、で「ずる」について考えを展開するのは、とても「めんどくさい」話になるので、社会人として生活するうえでの話に限定したいと思います。
NETTA的には「ずる」について「あり」「なし」を考えるのなら、「あり」と断言します。
もちろん、前述したように、その対象となる行為が、合法の範囲内であることが前提です。
まず、「ずる」は勝ったり成功したりするための必須要件ではありません。
「ずるをしたから勝てた」「ずるをしたから負けた」などの言い方があることからも、それは明確です。
誰でも例外なく、勝つため、成功するために「ずる」を企てるのですが、「ずる」そのものは「勝つ・成功する」を約束するものではありません。
また、同じ「ずる」をしても、人によって異なる結果になることもあります。
要するに「ずる」をしたからといって必ず成功する訳ではないのです。
ではなぜ?「ずる」は悪いこと、ダメなことと言われ続けているのでしょうか?
実は、「ただ見ているだけの人」「何も行動しない人」が「ずるはダメ」と言っているだけで、自ら行動して成功をつかんでいる人たちは「ずる」について声高になることはありません。
何も行動しない人は「あの人はずるい」といいます。
しかし、自ら行動している人は「あの人は賢い」と表現します。
人生を楽しく豊かにするうえで、この差は大きいと感じています。
以上、NETTAでした。